原子力安全・保安院 九州鉱山保安監督部
鉱業法の適用を受ける鉱物資源(石炭、金、銀、銅、石灰石、けい石、天然ガスなど41鉱種)を採掘する事業であり、全国で約 600鉱山が稼行し、約1万4千人の方々が働いています。 鉱山は他の産業とは異なり、自然を相手に採掘を行うため、常に現場の状況が変化するので作業者への危害、鉱山外への危害及び鉱害の防止に細心の注意が必要です。 特に、露天採掘においては、採掘に伴い地表を掘削するため周辺環境への配慮が必要であり、採掘が終了した後においても、覆土・植栽など状況に応じた対応が必要となります。
(石炭鉱山)
九州は、かつては北海道とともに日本有数の産炭地域であり、筑豊炭田、三池炭田を中心に昭和28年には最大588炭鉱が存在し、昭和32年には2770万tの出炭量を記録しました。 九州で最後まで操業していた長崎県の池島炭鉱(海底下、坑内採炭)も平成13年に閉山し、九州から営業出炭を行う炭鉱はなくなりましたが、平成14年度よりインドネシアとベトナムの研修生を対象とした 炭鉱技術移転5か年計画研修事業が長崎炭鉱技術研修センターにおいて開始されました。
かつては、鯛生鉱山(金、銀 大分県)、見立鉱山(錫、鉛・亜鉛 宮崎県)、槙峰鉱山(銅 大分県)、尾平鉱山(銅、鉄 大分県)など、日本でも有数の鉱山が存在しましたが、鉱量の枯渇や人件費の高騰、鉱害問題の発生などにより昭和40年代から60年代にかけ相次いで閉山しました。 現在では、日本の中でも金鉱山が集中する鹿児島県で、昭和57年に開発に着手し、世界でも有数の金品位を誇る菱刈鉱山が開発され、操業しています。
セメント原料となるけい石を産出する鉱山がほとんどであり、一部、耐火材・製紙用に利用されるろう石を産出する鉱山があります。
九州での主要石灰石生産地域は福岡県田川地区、北九州地区、恒見地区、大分県津久見地区、熊本県八代地区であり、年間約5000万tの石灰石を産出しており、全国生産量の約30%を占めています。 石灰石の主な用途としては、セメント用が48%、土建砕石用が26%、鉄鋼用が12%などです。
水溶性天然ガスを採取する鉱山は宮崎県に集中しており、地下水を汲み上げてその中に含まれる天然ガス(メタンガス)を採取しています。また、汲み上げられた地下水は、ヨウ素の回収や温泉として利用されています。
[ ホーム ]