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感震遮断装置を設置している簡易ガス事業者の皆様
感震遮断装置の誤作動にご注意ください!

平成21年 2月17日

関東東北産業保安監督部

 昨年、管内において、感震遮断装置の誤作動による供給支障事故が非常に多く発生しました。
○感震遮断装置について、取扱説明書等に従って、維持のための巡視・点検・検査を適切に行ってください。
○感震センサの設置にあたっては、振動の伝わりやすい基礎の場合には誤作動する可能性があるため、適切な基礎とするようご注意ください。
○容器交換時等の際、感震センサと接触すると感震遮断装置が誤作動する場合があるため、感震センサに接触しないようご注意ください。
1.感震遮断装置の誤作動による供給支障事故は、2008年に5件(2007年に1件)発生しており、その原
  因については、保守不備が2件、感震センサの設置基礎に起因するものが2件、容器交換時の感震セン
  サとの接触が1件等となっております。
2.感震遮断装置については、他のガス工作物と比べて十分に維持管理されていない場合が見られ、その
  ことにより感震遮断装置の誤作動が発生しております。感震遮断装置に誤作動が生じると、当該団地内の
  すべてが供給支障となりますので、その管理は他のガス工作物と同様に十分な維持管理が求められると
  ころです。
3.つきましては、ガス事業者の皆様に、以下の点について、ご注意いただくようお願いします。
 ○容器交換時等の際、感震センサと接触すると感震遮断装置が誤作動する場合があるため、感震センサ
   に接触しないようご注意ください。
 ○感震遮断装置について、取扱説明書等に従って、維持のための巡視・点検・検査を適切に行ってくださ
     い。特に、供給するガスにより遮断弁を保持するものにあっては、日常点検において遮断弁が全開であ
     るかご注意ください。
 ○感震センサの設置にあたっては、振動の伝わりやすい基礎の場合には誤作動する可能性があるため、
     適切な基礎とするようご注意ください。
4.感震遮断装置の誤作動による供給支障事故の概要については、以下のとおりとなっておりますので、本
  情報を参考にガス事故の防止にお役立てください。
感震遮断装置の誤作動による管内の供給支障事故(2007年~2008年)
発生日 場所 供給支障戸数 事故概要
2007年11月18日 埼玉県 954 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
原因は、アクチェータのシリンダーに付いているストッパボルトのシールワッシャ部が固定ナットの締め付け不足又は経年によるゴム材の圧縮反発力の低下による緩みによって、窒素ガスが漏えいし、遮断弁が閉じて供給支障が生じたものと推定される。
2008年5月10日 静岡県 93 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
原因は、遮断弁を保持しているダイヤフラムケース内の封入ガスの圧力(以下、封入圧)が低下してダイヤフラムを押し上げていた力がなくなり、スプリングにより遮断弁が閉止し、供給支障が生じたもの。
封入圧の低下原因は不明であるが、過去に実施したメンテナンス作業等、何らかの原因により一時的に封入圧が下がり、遮断弁が半開状態となりダイヤフラムケース内の通圧穴がOリングにより閉塞され、ダイヤフラムケース内が密閉された。この状態でダイヤフラムからガスの微量な透過があったため、時間の経過とともに封入圧が徐々に低下したものと推定される。
なお、封入圧力の点検については、当該感震遮断装置の取替折衝中のため、感震センサが作動しても遮断弁が作動しないようにバルブを閉めていたため、封入圧力計により確認していなかった。
2008年6月11日 静岡県 80 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
容器交換時、感震遮断装置の感震センサーと接触したため感震遮断装置が作動し、供給支障が生じたものと推定される。
なお、容器配送員は接触に気付かなかった。
2008年10月27日 栃木県 79 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
原因は、ダイヤフラムケース内が密閉状態となり、事故当日の急激な冷え込みによりガス消費量が増えて、感震遮断弁の入口側と出口側に大きな差圧が生じたことにより、遮断弁が引っ張られ供給支障が生じたものと推定されるが、詳細調査中。
2008年12月1日 長野県 178 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
原因を調査したところ、当該感震遮断装置に異常がないものの、感震センサを設置している基礎は、振動が伝わりやすく、生活振動により誤作動する可能性が高いことが確認された。
原因は、近隣にある駐車場の車両振動により感震遮断装置が誤作動し、供給支障が生じたものと推定されるが、詳細調査中。
2008年12月11日 長野県 428 需要家からガスが出ないとの通報を受け出動したところ、感震遮断装置が誤作動しており、供給支障が生じていた。
原因を調査したところ、当該感震遮断装置に異常がないものの、感震センサを設置している基礎は、振動が伝わりやすく、生活振動により誤作動する可能性が高いことが確認された。
原因は、車の通行による振動又は感震センサと同じ基礎にあるバルク受入配管からのLPガス充てんの際の液流動の振動により感震センサが作動した。この際、受け台(振動により落下した鋼球及び重錘を受けて、遮断弁を作動させるための台)の動きがスムーズでなかったため、すぐに感震遮断装置が作動せず、車の通過等の振動により徐々に下がって、感震遮断装置が作動したものと推定される。


本件に関するお問い合わせは下記まで
関東東北産業保安監督部  保安課 伊藤 
電話:048-600-0359(直通)