[1]月別発生状況
平成15年度は8月に公衆災害が2件と多く発生しており、作業者では4月及び6月に死傷事故が多く発生しました。
[2]電圧別発生状況
平成15年度は、高圧で最も多く発生しており、続いて低圧、特別高圧での発生はゼロでした。例年低圧で死亡する事故が多く発生しており、平成15年度も3件発生しています。低圧だからといって安易に接することなく、十分安全に留意していただくようお願いします。
[3]年齢別・経験年数別発生状況
平成15年度の特徴としては、年齢で50歳以上、経験も7年以上の経験豊富な方が多く事故にあわれました。経験豊富で指導者的立場に居られる方は今一度自ら襟を正し、「慣れ」からくる油断のないよう、手本となって安全作業を心がけて頂きたいものです。
3.電気工作物に係る死傷事故で感電以外のもの(感電外死傷事故)
電気工作物に係る死傷事故で感電以外のものは、5件報告されました。
この内、電気事業用で2件報告されており、高圧で作業者が過失により負傷したものが1件、公衆が過失により負傷したものが1件ありました。
4.電気火災事故
電気火災事故は、4件報告されました。
4件全て電気事業用で発生しており、低圧引込線に係わる事故が1件、取引用電力量計によるものが3件ありました。
5.供給支障事故
供給支障事故については、4件の報告がありました。
内訳としては、自然現象によるものが3件、電気工作物の製作不完全によるものが1件報告されました。
6.主要電気工作物損壊事故
主要電気工作物に係る損壊事故は、6件と発生が少なく、例年多くみられる雷等自然災害によるものはありませんでした。電気事業用電気工作物では送電ケーブルが製作不完全により損壊したものが1件ありましたが、供給支障事故にはいたりませんでした。
また、自家用電気工作物では特高遮断器の製作不完全によるものが1件、特高変圧器の自然劣化によるものが2件、及び特高計器用変成器の自然劣化によるものが2件報告されています。
7.自家用電気工作物からの波及事故
自家用電気工作物からの波及事故については、平成15年度は49件発生しました。しかしながら、当局に報告があったものは31件であり、18件は報告を怠ったことになります。第2図は、過去10年間に発生した波及事故件数と報告件数並びに報告率の推移を示しています。

第2図 波及事故の発生件数推移(6年〜15年度)
[1]電気工作物・原因別発生状況
事故発生電気工作物では、ケーブル類が最も多く報告されています。
また、原因としては「自然現象」のうち「雷」によるものが全体の22.6%と多く、「風雪」を合わせた「自然現象」では全体の35.5%を占めています。
過去5年間の原因別事故発生件数で、「雷」が全体の4分の1以上を占めており、続いて「自然劣化」、「火災」、「保守不完全」によるものが多く報告されています。
[2]経過年数別発生状況
波及事故のうち、原因が「自然劣化」及び「保守不完全」によるものを、電気工作物別、設置後の経過年数別に調査したところ、全体としては10年以上経過した機器が多く、不明の1件を除いた平均経過年数は16.7年となっています。
[3]供給支障時間・供給支障電力
「供給支障時間」については30分以上2時間未満のものが多く、平均供給支障時間は62.6分となっています。また、「供給支障電力」は500kW以上1,000kW未満のものが多く、平均供給支障電力は969kWとなっています。
8.指定事故
平成15年度においては、大臣指定及び局指定事故の発生はありませんでした。