|
事故発生
電気工作物
(発生箇所) |
電気工作物の概要 |
事 故 状 況 |
原 因 |
再発防止対策等 |
| ガスタービン |
空気圧縮機動翼 |
運転中、保護装置動作「主軸振動大(2段)タービン側」によりトリップした。
点検の結果、空気圧縮機7段動翼1枚の欠損(欠損翼以外の十数枚にもクラック)を確認した。
|
部品の製造履歴・寸法成績を調査したところ、圧縮機7段動翼が計画通りにディスクと接触していなかったことが判明。
これが故に過大な応力が動翼タブテール接触面上部近傍に発生、進展した結果、翼の欠損に至ったものと推定される。 |
・動翼(7段全数、8〜11段一部)交換
・静翼(7段全数、6段一部)交換
・圧縮機7段動翼翼根部等の加工寸法管理強化 |
| ボイラー |
給水ポンプウォーミング管 |
給水ポンプ付近で蒸気漏れが発生し、手動停止した。
点検の結果、給水ポンプウォーミング管の破損を確認した。
また、配管破損部の内面減肉及び逆止弁の一部に損傷を確認した。 |
当該配管の近傍に設置している逆止弁が異物噛み込み等により閉め切られていない状態となり、通常運転時の逆止弁前後の圧力差により隙間に高速流が発生し、逆止弁シート面が損傷した。
そのため、通常運転中は流れない系統に逆向きの方向に高速流れが発生し、経年的に徐々に現肉が進み配管の損傷に至ったと推定される。 |
・給水ポンプの点検周期に併せ、定期的に点検を行う
・類似箇所について、水平展開を行う |
| ボイラー |
過熱器管 |
ボイラー給水量に対する蒸発量に異常な差があったため、水管破損と判断しボイラーを停止した。
点検の結果、過熱器管の破損を確認した。 |
外面スケールの元素分析において、融点を低下させる酸化バナジウム等が検出された(燃料由来のものと思われる)ことから、高温腐食とスーツブローによる影響等の相乗作用によるものと推定される。 |
・水平展開として同様部位のRT検査及びUT検査を実施し、健全性を確認
・破損管及び減肉量の大きい4箇所の管を取替 |
| ボイラー |
蒸発管(フィン部) |
巡視点検において、ボイラーAコーナー火炉側壁カバーの隙間より砂こぼれを発見したためボイラーを解列した。
点検の結果、炉内Aコーナー蒸発管フィン部の穴あきを確認した。 |
過去に行った火炉蒸発管キックバック構造化工事において、蒸発管切替えに伴うフィン溶接を現地にて施工した際、フィン下部を炉内側にせり出した状態で施工していたため、アッシュの下降流が当該部位に影響、局部的な摩耗によりフィンの減肉から穴あきへ進展したと推定される。 |
・定期事業者検査時に、フィン部(定点ポイント)の肉厚測定及び耐摩耗溶射膜厚管理を徹底(必要膜厚未満の場合、溶射補修を実施)
・定期事業者検査時ほか、設備停止時にフィン部の目視点検を実施(局部的な摩耗が顕著な場合、必要に応じて肉厚測定・肉盛補修を実施) |
| ボイラー |
過熱器吊り下げ管
過熱器管 |
巡視点検において、1次過熱器内部で蒸気漏れらしき音を確認。
給水量と主蒸気量の差も大きくなってきたためボイラーを停止した。
点検の結果、1次高温過熱器レベルの過熱器吊り下げ管及び1次高温過熱器管の破損を確認した。 |
灰の付着により局所的なガス流れの偏流が発生し、短時間のうちに管外面がエロージョンにより減肉、破孔に至ったものと推定される。 |
・吊り下げ管外面からの肉厚測定不可能箇所については、水浸UT検査(内挿式超音波探傷法)による肉厚測定を実施(減肉箇所については管取替又は肉盛り補修を実施)
・上記水浸UT検査の結果、外面からの減肉が激しいと考えられる箇所に対するプロテクターの取付け
・灰付着防止対策として、除灰剤のテスト及び一次過熱器管表面への灰剥離剤の塗布を実施 |
| ボイラー |
過熱器管 |
運転中、「火炉ドラフト高」の警報とともに、給水量が急増(主蒸気量は急減)したため、ボイラーを停止した。
点検の結果、2次過熱器管の破損及び変形を確認した。 |
2次過熱器(♯2パネルの2本目)において管内スケールが蓄積し、温度上昇による長時間クリープにて破孔するとともに、その衝撃により同管が#1パネルの4本目と5本目に入り込むように変形した模様。
管内スケールについては、建設以来の蓄積(給水内に存在する微量のCa成分と、配管エロージョンにより持ち込まれる微少のFe、Mn成分)であると推定される。 |
・水平展開として同様部位の材質検査を実施し、健全性を確認
・破損管及びその他の2次過熱器(14パネル)の2本目、3本目のUベンド管を取替(次回定期点検時に熱的強度の高い材質でもって全15パネルを更新予定) |
| ガスタービン |
空気圧縮機動翼 |
運転中、保護装置動作「主軸振動大(2段)圧縮機側/タービン側」及び「排気温度高(2段)」によりトリップした。
点検の結果、空気圧縮機7段動翼1枚の欠損(欠損翼以外の数十枚にもクラック)を確認した。 |
部品の製造履歴・寸法成績を調査したところ、圧縮機7段動翼が計画通りにディスクと接触していなかったことが判明。
これが故に過大な応力が動翼タブテール接触面上部近傍に発生、進展した結果、翼の欠損に至ったものと推定される。 |
・動翼(7段全数、8〜11段全数)交換
・静翼(7段全数、6段〜11段等全数)交換
・圧縮機7段動翼翼根部等の加工寸法管理強化(接触部近傍の疲労強度に影響する接触部表面の粗度管理の徹底を追加) |
| ボイラー |
過熱器管
過熱器吊り下げ管 |
巡視点検において、1次過熱器内部で蒸気漏れらしき音を確認したため、水管破損と判断しボイラーを停止した。
点検の結果、1次低温過熱器管及び1次低温過熱器レベルの過熱器吊り下げ管の破損を確認した。 |
スーツブロワの噴射蒸気が1次低温過熱器管に直接当たることで管表面の摩耗、減肉、破孔に至り、破孔部から噴出した蒸気によって近傍の吊り下げ管が摩耗、減肉し、破孔したものと推定される。 |
・1次低温過熱器への灰付着が少ないことから、当面の間、スーツブロワの実施を取りやめ(実施回数等の検討については今後行っていく予定)
・破孔部位近傍のプロテクター未施工箇所に対する肉厚測定(減肉箇所については肉盛り補修)とプロテクターの取付けを実施
・1次高温過熱器及び2次過熱器の同様部位に対する肉厚測定(減肉箇所については肉盛り補修)とプロテクターの取付けを実施 |
|
蒸気タービン |
主蒸気配管(主蒸気ヘッダー) |
巡視点検において、発電所主蒸気配管(主蒸気ヘッダー)下部の床面にドレン溜まりを発見したため、当該箇所を系統より隔離するとともに下流に位置する蒸気タービンを停止した上で板金及び保温材を解体したところ、主蒸気配管外面に亀裂を確認した(その後の調査において内面にも亀甲状の割れがあったことが判明)。 |
外面の亀裂は、その近傍にミクロ割れやクリープ損傷に起因すると考えられるボイドが確認されたことから、高い熱応力が発生した結果、クリープ強度を低下させ貫通に至ったものと推定される。
また、内面の亀裂は、形状不連続部で深く進展している傾向があり、局部的な温度変動(熱衝撃)によるものと推定される(ヒートクラック)。 |
・検討中 |
| 蒸気タービン |
主蒸気管(中間弁入側溶接部) |
巡視点検において、主蒸気管中間弁付近から蒸気漏れ音を確認したため、発電機を解列した。
点検の結果、主蒸気管と中間弁入側の溶接部に亀裂を確認した。 |
亀裂部は長期間(20万時間超)に亘って高温・高圧で使用してきた部位であり、破面観察を詳細に行った結果、内圧応力と熱応力により弁箱溶接熱影響部外面からの高温クリープが発生、進展した結果、貫通に至ったものと推定される。 |
・当該破損部及び弁出側溶接部を切断除去し短管挿入にて復旧
・水平展開として同一蒸気条件で長期間使用している部位の溶接部全数について、非破壊検査(PT検査、MT検査、UT検査)の実施し、健全性を確認(結果、2箇所に亀裂(未貫通)を発見し、当該部位を切断、再溶接)
・長期間運転による配管・弁類の高温クリープ損傷が懸念されるため、次回の定期事業者検査時に詳細な診断を実施予定 |
| ボイラー |
過熱器管 |
運転中、炉内より蒸気の噴出音と共に、チャートにおいて異常傾向(炉内ドラフト上昇)を確認したため、ボイラーを停止した。
点検の結果、過熱器管(低温側)の破孔を確認した。 |
破孔した管の隣接管に対するミクロ組織検査(各材質毎)の結果、Ac1変態点を超えていたというデータが得られたことから、短期間のうちにオーバーヒートした可能性が高いと推定されるが、原因の特定には至っていない(これが起こりうる要因の一つとして、ボイラー立上げ時に燃焼量に見合うだけの蒸気流量が過熱器管になかったことが考えられるが、燃焼ガス・蒸気温度・蒸気流量等を示したチャート等の記録紙上、蒸気の流れが滞留していたような傾向は確認できなかった。また、別列の破孔相当部位には異常な熱履歴もみられず健全であったとのこと)。 |
・過熱器管を熱的強度の高い材質に変更
・蒸気温度の上昇を抑えるためにバッフルレンガを全閉するとともに、過熱器管の構造を変更
・ボイラー立上げ時の燃焼量と蒸気流量のアンバランスによるオーバーヒートリスク低減のため、操作担当者への再教育を徹底 |