前回のメルマガでは、“原子力保安検査官事務所の紹介(高浜事務所)”として、 福井県の高浜原子力保安検査官事務所を紹介しました。
今回は、大阪府の熊取原子力保安検査官事務所を紹介します。
熊取原子力保安検査官事務所は、大阪府泉南郡熊取町の主要地方道「泉佐野−打田線」(府道62号線)沿いにあり、京都大学原子炉実験所に隣接した小高い台地に小豆色の2階建て建家です。原子炉実験所正門から一寸目を山側(和歌山県側)に向けて頂ければすぐに解ります。
当事務所は、核燃料サイクルの加工事業を行っている原子燃料工業株式会社熊取事業所の安全を確保するために、平成14年3月に開所した大阪府熊取オフサイトセンター内にあり、2名の原子力保安検査官(原子力防災専門官も併任しています。)が常駐しております。
原子力関連施設として、原子燃料工業株式会社熊取事業所並びに京都大学原子炉実験所の2施設があり、両施設共に、研究・製造施設の開設並びに実験炉の臨界を迎えた1964年以来、40年を超える安全操業・運転を行ってきています。
事務所のある熊取町は、人口約4万4千人を有し、織物産業(タオル)並びに大阪市への台所としての農業産地(米、タマネギ、水なすび等)として活気ある、明るい町として、「”ひと”と”自然”にやさしい『健康文化都市』」の町の方針に基づき、町民一丸となって生活を楽しく営んでいます。特に、将来の若者に対する育成を、教育文化の充実に理解を示した町として、町内に、4施設の大学を抱き、明日の世界を担う若者の活動に協力しています。
特に、独断ではありますが、小生の好きな泉州地域特産である「水なすび」は、この土地の皆様の温かい心と優しい土に抱かれてた気候風土に育てられ、栄養価の高い、初々しい水を多く含んだ味わい豊かな野菜で、是非、機会を見つけて賞味して頂きたいものの一つです。
又、この土地に約140年前から続いているだんじり祭りにおける各氏子地区より集まる11台の地車で、町内を駆け抜ける様は、「岸和田のだんじり」にも負けない、町ぐるみの活気あるお祭りで、毎年、10月の第二土・日曜日に行われています。是非、一度このスピード感のある老若男女一体のお祭りをご覧頂きたいものです。
私どもの原子力安全・保安院の当事務所は、2名職員体制ですが、自らは精鋭揃いであると考えております。所長以下に、栗本副所長が常駐し、併設している文部科学省の大阪原子力安全管理事務所国井所長と協力し、原子力施設をもつ事業者の安全確保に、日夜、誠心誠意邁進し、保安活動を行っています。
担当する原子力事業者へは、毎週2乃至3回の巡視を行うと共に、年4回の保安検査を行い、又、事業者が行う原子力防災活動や防災訓練にも適宜立ち会って、安全確保のための予防活動を行っています。
栗本副所長:防災専門官をしています栗本晶夫(くりもとあきお)です。私はこの春より異動で、この地に着任しました。 実家が近く大阪北部の箕面市で、週末にテニスで汗を流す日々が多くなり、30才頃にテニスを初めて、もう20数年の経験がありますが、もう技術は向上しません。友人と親善目的で試合したあとのビールをたしなむことが好きになっている50肩に悩むおじさんです。
事務所のある大阪府熊取オフサイトセンターでは、定期的なイベントとして、自治体と協力し、毎年4月に、施設の一般公開を原子力事業者の関連施設と共に行ってありますので、この期には是非、足をお運び頂ければ、原子力防災の説明や、関連防災設備などの紹介をさせて頂きます。又、この期を外しても、適宜、施設内見学などをご希望されている方は、ご連絡頂ければ、便宜を図り、原子力防災事項の説明等も行います。
私は、熊取原子力保安検査官事務所に赴任して、3年と8ヶ月が経ちました。
今の出筆している時期は、当地の「だんじり祭り」も終わり、秋の収穫の時期と色づいた紅葉の季節を迎え、近隣の山肌や木立が黄色や紅色に映えて見えるこの頃です。
私自身、加工メーカ(原子力事業者)出身者であり、被規制側経験者として、自分の経験や知識を、規制側からの視点に立った安全行政へ繋げるために、規制管理者の立場で、如何に両者の毅然としたパイプ役になり、皆様の安全を高い水準で確保するかに努力していくつもりです。団塊の世代にあった原子力産業に関わった人々が、近く、交代の時期を迎え、今までの原子力技術の技能伝承や知識資産の確保にその重要性が増している今日、その中で、自分の位置付けを見極めて、微力ではありますが、この世界に生かしていきたいと考えています。
一方、私は、関西の地は初めてであり、趣味のカメラ撮影を生かし、この自然と歴史豊かな、日本の心を捕らえるべく、散策に楽しみ親しんでいます。
最後に、事務所のカラーであり、私のモットーである、「この地にある人と共に」の心構えで、事務所活動を、原子力災害の防止ためにその予防措置や事前措置を、地元の人々の視点に立って考えて行くことが我々事務所職員の一致した考えです。
従って、皆さんのご協力やご指導を得ながら、日夜常に緊張感を持ち、保安活動に努力していく所存です。いつでも、ご気楽に当事務所へ皆様からのご意見を頂き、また、オフサイトセンター施設のご見学などに来て頂けることをお待ちしております。
これからも、宜しくお願い致します。
原子力保安検査官事務所に関するその他の情報は、こちらをクリックしてください。